米と薬2024年09月03日 08:25

このところ米不足の話が話題になっている。農家の高齢化、耕作面積の縮小と2023年の猛暑の影響、インバウンド需要の増加などが重なり、スーパーの店頭から米がなくなるという事態が起きているという。

一方、薬の不足も続いている。数年前に起きた医薬品メーカーの不祥事をきっかけに、コロナやウクライナの戦争なども重なり、病院や薬局で必要な薬が不足する事態が数年にわたっている。

米と薬
全く別のものだが、根底にある原因は共通しているのではないか。
長年にわたる国の政策で、どちらも供給力がぜい弱化しているとみる。

米は減反政策や飼料用米への作付け転換推進政策などにより、供給量が減っている。
薬も薬価抑制政策の加速化により製薬会社の経営体力が削がれている。
どちらも供給量が足りないからといって、すぐには生産量を増やせない。
米は増産するには最低でも1年かかる。耕作していなかった田んぼをまた使えるようにするには機械や人手が必要となる。
薬の供給も設備投資や増員が必要。原料の調達にも時間がかかり、工業製品とは言え、一朝一夕には増やせない。なにより、将来長期にわたって価格が安定しているという保証がなければ営利企業は投資には踏み切れない。

原因が共通しているというのはそういうことである。

したがって、解決には国の政策を大きく転換することが必要である。
どちらの産業も将来が見通せるようにすること。
米であれば例えば農家の戸別所得補償制度の導入、薬であれば毎年薬価改定の廃止などである。
いずれも国による財政支出が必要となるが、国債発行すればなんら問題はない。
米も薬も日本人の命にかかわる問題。財源のために国民の生命が脅かされることがあってはならないと思う。
みなさんはどうお考えだろうか。

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