クレカ積立による投資信託の積立購入上限額の10万円への引き上げ2024年03月08日 16:23

SBI証券から以下のお知らせがありました。

新NISAのつみたて投資枠で上限の月10万円に設定している人にとってはうれしいサービスですね。

設定変更などの実施はまだこれからのようですが、案内が待ち遠しいです。

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クレカ積立による投資信託の積立購入上限額の10万円への引き上げのお知らせ

2024年3月8日に金融商品取引業等に関する内閣府令の改正により、クレカ積立の上限額が月5万円から月10万円に引き上げられることが確定し、当社もお客さまの資産運用ニーズにお応えするべく、クレカ積立の上限額を引き上げることに対応します。

当社でクレカ積立に利用できるクレジットカードはすべて10万円への上限額引き上げの対象です。なお、積立設定可能額引き上げの実施時期や、引き上げ実施後のポイント付与率など各種条件については、決定次第、速やかにご案内します。

当社は、今後も「顧客中心主義」の経営理念のもと、「業界最低水準の手数料で業界最高水準のサービス」の提供に努め、個人投資家の皆さまの資産形成を全力でサポートしていきます。

リスクフリーレート2024年01月30日 16:52

先日、個人向け国債を買った話を書きましたが、そのときに「リスクフリーレート」という言葉を思い出しました。

財務や経営の世界では「リスクフリーレート」という言葉を使います。文字通り”リスクのない投資の金利”のこと。いろんな投資を行う際に当然大なり小なりリスクがあるのですが、その投資を行う際に、どのくらいの利回りが期待できるのか試算する際に、比較の基準となるのがリスクフリーレートとなります。
リスクフリーレートに使うのは一般的に国債の金利。たとえば、国債の金利が3%の場合、ある投資を行って得られる金利が2%と計算された場合、その投資はやめるべきという判断になります。なぜなら、リスクをとって2%の金利しか得られないなら、リスクのない国債を買った方がましだという考え方になるからです。リスクフリーレートを上回る金利が期待できる場合、そのリスクとの見合いで投資するかどうか判断することになります。

実はこの言葉を知ったのはもう20年以上前になります。
当時、この説明を聞いたときは、「国債はリスクフリーではない」「日本が財政破綻したらどうなるの?」と思って、この言葉の意味を額面通り受け入れることができませんでした。
その当時は、財政破綻論を信じていたんですね。

でも、いまは日本の国債がリスクフリーであると説明できます。
日本が発行している国債はすべて自国通貨建て。償還できなることはありえません。償還期限が来たら新規国債を発行して借り換えるだけ。日本銀行は日銀当座預金を供給して国債を買い取れるので、イールドカーブコントロールも自在にできてしまいます(ということを、過去数年で証明してしまいました)。
国債がデフォルトした国は、ロシアのように外国通貨(ドル)建てであったり、ギリシャのように共通通貨(ユーロ)建てであったりします。日本とはそもそもの前提が異なります。

銀行口座に置いていても得られる金利はごくわずか。国債なら多少なりとも金利が付きます。(現在は0.4%)
今回、安心して国債を購入したのも、このことが完全に理解できているからです。20年前だったら絶対に買いませんでしたが。(もっともその頃は買う金がなかったですがね)

個人向け国債を購入してみました2024年01月26日 09:32

個人向け国債を購入してみました。
変動10年で年利0.4%
1年たてば途中解約可能なので、新NISAのつみたて投資枠の資金の置き場所として使う予定です。

ところで、いまだに「国債発行残高はGDPの200%を超えていて、このままでは日本は財政破綻するー」と言っている人、そう信じている人がいますが、個人向け国債のHPで財務省はこう言っています。

「個人向け国債は国が発行する債券です。国の法律に基づいて発行され、利子及び元本の支払いは国が責任を持って行うので、元本割れがなく、とても安心なんです。」

財政破綻の定義は不明ですが、どう考えても日本政府が国債が返せなくなることはありません。日本政府は日本円建てで国債を発行しています。日本政府の一機関である日本銀行が日本銀行券を発行しています。国債の償還期限が来たら、借換債を発行すれば済みます。銀行預金(金融機関であれば日銀当座預金)で返してもらってもいいですが、利子がつかないので、どうせまた日本国債を買うことになります。日本が財政破綻することは理論的にあり得ないのです。

実は私も昔は財政破綻論を信じていました。だから日本国債を買おうと思ったことはありませんでした。(買うお金がなかったということもありますが)
でも、いまは違います。日本国債の仕組みを正確に理解したので、まとまったお金を銀行に置いておくくらいなら個人向け国債を買った方がいいと判断できました。
もちろん、新NISAなどを活用して積極的に資産運用するのが先ですが。